家庭菜園でトマトを定植する時期は、大体霜がなくなって10～15日後くらいが安心で、平均的な地域では５月上旬の連休ごろがよいでしょう。

　定植までは３～４月が育苗期間で、品種による育苗の難易の差はほとんどありません。定植後の栽培期間の５～８月は、前半は適温、後半は高温となりますが、品種による適応力の差もあまりありません。

　問題となるのは、比較的狭い家庭菜園の連作による病害虫です。タキイでは耐病性と品質の改良が進んでいます。どの品種も特徴がありますが、私のおすすめは、大玉品種では‘ＣＦ桃太郎ファイト’‘ホーム桃太郎ＥＸ’‘桃太郎サニー’、ミニトマトでは、‘ＣＦ千果’、中玉品種では‘フルティカ’が作りやすく、おいしい果実を楽しめる品種だと思います。

　家庭菜園では各種の病気や害虫が年を追うにつれて増え、次第に連作が困難になってきます。特に土の中で増え、根を害する病気や虫は、殺菌や殺虫などが大変困難です。通販カタログ「花と野菜ガイド」を参照して耐病・耐虫性に優れる品種を選んでください。