野菜に関するQ&A
春ダイコンを育てていますが、トウ立ち(抽苔)してしまいます。何が原因でしょうか。
春ダイコンを育てていますが、トウ立ち(抽苔)してしまいます。何が原因でしょうか。
もともと大根は発芽を始めたころから低温に感応し、低温が一定期間続くと花芽を分化します。そして分化後の高温長日条件でトウ立ちが促進されます。トウ立ちは春まき栽培において特に問題となり、根が太らず花が咲いてしまいます。この場合の低温はマイナス1~12℃の範囲で感応しますが、特に敏感なのは5~7℃といわれています。
対策としては、トウ立ちしにくい晩抽系品種を選びます。例えば‘春神楽’‘大師’‘藤風’‘つや風’‘おしん’などがこれにあたります。
さらに播種前にマルチを張って地温を上げたり、発芽から生育初期にビニールトンネルをかけて昼間の温度を高めに保ったりします。
夜間の低温を日中20℃以上の高温によって打ち消す作用を離春化作用といいますが、高温を4~6時間確保することで花芽分化、トウ立ちを抑えることができます。
特に春先は異常天候になりやすく、タネまきの時期には十分注意を払い、極端な早まきは避けて、品種に適した播種に努めてください。