タネイモは基本的に１個そのまま植え付けますが、大きいものは２～４等分に切って40ｇ 程度の大きさにします。その際切り口から腐敗菌が入らないように、断面に草木灰をつけ、日陰で２～３日ほど乾かしてから植え付けます。暑い時期に植える秋作では、切ると大半が腐るので切らずに植え付けます。

　栽培にあたっては連作に弱いので３年はナス科を作っていない畑で育ててください。日当たりと水はけのよい場所を選び、適正pHは５～６とやや酸性寄りの土を好みます。春作は霜が終わるころに植えて梅雨前に収穫、秋作は暑さがピークを過ぎてから植えて霜前に収穫します。

　定植時の株間は30㎝ とし、切ったタネイモは断面を下にして植え、覆土は５㎝ 位の厚さとします。タネイモを植えた後、株間に化成肥料を20～30ｇ ほど埋めます。

　その後の管理としては、多数の芽が出たら生育のよい２本を残してかき取ることで、良質の揃ったイモが収穫できます。その際、芽かきとともに、土寄せと追肥を行います。