黄ニラは、普通のニラを光の遮断によって栽培するもので、葉緑素の発生が抑えられた結果、黄色く、やわらかい状態で収穫します。通常のニラよりも香りが上品でクセがなく、食感がとてもやわらかく甘みがあります。

　黄ニラの作り方はいくつかの方法があります。葉を刈り取った直後から、日光を当てないように、むしろでトンネル状に覆ったり、竹筒や木箱などで光が入らないように覆っておくと、根の貯蔵養分だけで育ちます。いわゆるニラの軟白栽培です。

　家庭用では葉を刈り取ってから素焼きの尺鉢を根株の上にかぶせ、底の穴から光が入らないようにふたをしておけばよいでしょう。

　黄ニラは根に養分を貯える必要があり、株の養成をはかりながら軟白栽培をします。株の養成には２カ月くらいかかります。