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果樹に関するQ&A

温州ミカン接木苗(樹齢5~6年)の実つきがよくありません。どうすればよいのでしょう。

温州ミカン接木苗(樹齢5~6年)の実つきがよくありません。どうすればよいのでしょう。

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柑橘類の中で、温州ミカン、オレンジ、デコポンは単為結果性(受粉しなくても実がなる)が強いので花が咲けば自然に実がなりますが、ハッサク、ブンタン等は他種の花粉でないと受粉しないため受粉樹が必要です。グレープフルーツ、レモン、ユズ等は自家受粉するため1本でも結実します。

 花つきをよくするためには剪定が必要です。枝が密生し樹幹内部が日照不足になると花芽がつきにくくなるので、上下に重なった枝、混み枝、弱小枝および前年に結果した枝を切り取ります。昨春に伸びた枝の先端に花芽が多くつくので、その半数くらいの枝を切り返し、翌年の結果枝をつくっておきます。この剪定は厳寒期を過ぎてから春の萌芽期までが適期です。

 果実が多くつきすぎると樹が弱り、翌年の花つきが悪くなり、果実の品質も落ちるので果実の間引き(摘果)が必要です。また、常緑の柑橘類は年中肥料を吸収するため、肥料切れを防ぐことも重要なポイントです。ただし肥料過多、特にチッソ分が多すぎると葉が過剰に茂り、花つきが悪くなります。 月刊誌Q&A 果樹