野菜に関するQ&A
収穫したサトイモは、どのように保存すればよいのでしょうか。
収穫したサトイモは、どのように保存すればよいのでしょうか。
「芋名月」のお供えや山形の「芋煮会」に欠かせないサトイモは秋の風物詩です。サトイモの収穫適期は秋に入り霜が降りるころで、これより遅れるとイモが寒さの障害を受け、貯蔵の日もちも悪くなります。
収穫はあらかじめ葉柄を4~5㎝ 残して切り取り、イモを傷つけず、子イモを外さないよう泥つきで株全体を掘り上げます。そして排水のよい畑を選んで、幅40~50㎝ 、深さ50㎝ くらいの貯蔵穴を掘り、根株の切り口を下に向けて逆さに積み重ねます。上向きに詰めると子イモが親株から離れやすく、その傷口から腐敗しやすくなるからです。
詰め終わったら雨が浸み込まないよう稲わらや麦わらなどで表面を覆い、5~6㎝ の厚さに覆土をします。厳寒期に入るころ、さらに10~15㎝ の覆土を追加して寒さから守ります。それによって、溝内の温度変化が少なく適温が保たれます。なお、水の侵入を防ぐためにポリフィルムをかける場合には、必ずその上に土をかけて溝内の温度が上がりすぎないようにします。