果樹に関するQ&A
ブドウの剪定はどのように行えばよいでしょうか。
ブドウの剪定はどのように行えばよいでしょうか。
ブドウはつる性の果樹なので、水平な棚をつくっての棚仕立てが多いですが、垣根仕立てやポール仕立てでも楽しめます。特に家庭園芸では棚づくりにカーポートなどを利用すると雨や湿度を嫌うブドウが容易に栽培できます。
苗から仕立てる場合、棚仕立てなどでは「X型」「Y型」「I型」など場所に応じて主枝の配置をし、3年ぐらいは木を充実させることに努めます。その後は同じパターンで剪定を繰り返します。ブドウの充実した芽は、必ず花芽と葉芽を含み、それから伸びた枝に果房をつけます。5~6月になると枝葉が込みあうので、日当たりがよくなるように果房のついてない枝を見極めて枝を切り(間引き)、また伸びすぎている枝も枝先を切り詰めます。
冬季剪定はまず弱小枝などの不要枝を切り、残りの枝についても2~3芽を残し先端を切り詰める短梢剪定をします(デラウエアで7芽、巨峰など樹勢の強い品種は4~7芽ほどを残す長梢剪定とします)。なお、この冬季剪定は他の落葉樹と比べて早めの1月中には終えるようにします。遅れると枝の切り口から樹液が出て、樹を弱らせることになるので注意しましょう。