野菜に関するQ&A
イチゴの花は咲くのですが、実がなりません。どうしてでしょうか。
イチゴの花は咲くのですが、実がなりません。どうしてでしょうか。
イチゴは受精すると、種子(イチゴの表面の小さい粒)ができ、その刺激によって果実が肥大します。受粉してもこの受精がうまくいかないと、実がつかなかったり、奇形果になったりします。
イチゴが受精して果実が生長するには最低気温が6℃以上必要です。低温では受粉に必要なミツバチも活動しません。もし気温が上がってもミツバチの活動が鈍い場合には、代わりに綿棒ややわらかい筆でまんべんなく花を軽くなで、人工授粉します。その際は、花が咲いて3日間のうちに行いましょう。受粉が成功し、さらに受精していれば花びらが散って、すぐに花托(果実の元)が膨らみ始めます。
なお、開花期とそれに続く果実の肥大期に、肥料や水分が不足すると品質が落ちてしまいますが、チッソ分が多すぎると葉ばかり大きくなって花がつかなかったり、実がつかなくなります。また、花がたくさんついている場合には、適当に間引くことで大きな実が収穫できます。畑は日当たりのよい場所を選びましょう。