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野菜に関するQ&A

トマトのホルモン処理の方法を教えてください。

トマトのホルモン処理の方法を教えてください。

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トマトの果実ができるには、花粉の飛散と昆虫による受粉が必要です。しかし低温期には花粉の飛散が少なく、ハウスには受粉昆虫も少ないため、ホルモン処理で着果させます。

 ホルモン処理にはオーキシン(成分は4-CPA、商品名はトマトトーン)が用いられます。晴天日に、1花房の3~5花が開花したころ、小型噴霧器を用いて散布します。トマトトーンの原液を低温時(20℃以下)には50倍、高温期(20℃以上)には100倍に希釈し、1花房につき1回のみ、花房全体が濡れるくらい噴霧します。同じ花に何度も処理したり薬液が多すぎると、薬害が出たり奇形果になることがあります。残った希釈液は、冷暗所で4週間程度は保存できます。処理効果は処理後2~3日目に、果柄(果実をつけている茎)が太くなり、幼果につやが出て肥大してくるのですぐ分かります。

 処理時にはマスクをつけ、薬液は刺激性があるので目に入らないよう注意しましょう。作業後は洗顔とうがいをします。噴霧器などは農薬用とは別にして、使用前後によく水洗いします。 月刊誌Q&A 野菜