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野菜に関するQ&A

パプリカの色づきが悪いです。どうしてでしょうか。

パプリカの色づきが悪いです。どうしてでしょうか。

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パプリカの果実は、一般に大果型で1果重が170g くらいあります。未熟果を収穫するピーマンに比べ、成熟果を収穫するパプリカでは、株に対する負担が大きくなります。

 そこで株の仕立て方はピーマンと異なり、1番果から3番果までは摘果し、主枝を3~4本仕立てにします。1果重が重いため主枝2本とし、茎が裂けやすいので早めに誘引ひもを主枝に巻きつけてつり下げてやります。内側に密生する枝は早めに除き、通風と採光を図ります。そのうえで着果負担が大きくならないように、主枝にだけ着果させます。

 パプリカの果実は成熟時には赤、黄、オレンジ色ですが、若い段階では黄橙系色素(カロチノイド)よりも葉緑素が多いため緑色をしています。開花後50~55日目くらいから葉緑素の分解が始まって黄や赤系の色素だけが残り、さらに5~7日後には品種本来の果色になります。これらの色素は同化物質からつくられるため、根や茎葉の生育が旺盛でなければ、色づきは悪くなります。

 そのため草勢を維持し、着果負担をかけないことが重要なポイントとなります。 月刊誌Q&A 野菜