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野菜に関するQ&A

大玉トマトの実がつきません。どうしてでしょうか。

大玉トマトの実がつきません。どうしてでしょうか。

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トマトは高温性野菜で、生育が最適になる日中の気温は25~30℃、夜間の気温は10~15℃で、果実の発育期には10℃程度の昼夜の気温差が必要になります。また生育には、気温とともに強い日光を必要とします。これらの条件がともなわない場合には、結実不良による落果が考えられます。

 また、第1段花房以後は3葉おきに花房がつきますが、花房当たりの着果数が多いほど、また果実が大玉であるほど、花房間・花間で養分の取りあいが起こり、生育の劣る花や幼果ほど落果しやすくなります。また、着果負担の多い場合や、光合成が十分でない場合には、やはり落果しやすくなります。

 トマトは受粉後50時間程度で受精が完了します。一般に平均気温25℃、最高気温が30℃を超える日が続くようになると、花粉管の発育は停止するため、状態のよい若い株以外では落果します。日照不足の場合も雄しべ・雌しべの受精能力は低下し、落果が増えます。そのほかチッソ過多や極端な栄養不良の場合でも、花の発育は悪くなって落果しやすくなります。 月刊誌Q&A 野菜