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果樹に関するQ&A

カンキツ類の耐寒性はどれくらいでしょうか。また寒さに強い系統や、冬越しの方法を教えてください。

カンキツ類の耐寒性はどれくらいでしょうか。また寒さに強い系統や、冬越しの方法を教えてください。

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カンキツ類は種類が多く、それぞれ寒さに対する抵抗力や温度の要求量が異なります。そのため越冬中の最低気温と年平均気温が栽培適地を決める大きな条件となります。最低気温はこの温度以下にあうと低温障害(葉振るい~枯死)が出るという目安で、年平均気温はおいしい果実を収穫するのに必要な温度の目安です。

 ユズはカンキツ類の中で最も低温に耐えますが、それでも強い霜や乾いた寒風にさらされると、樹冠部の枝枯れを起こすことがあります。温州ミカンも寒さには強い方ですが、年平均温度が15~16℃以上でないと生長期間が少し短くなり、枝葉や果実の生長量も少なくなるので良質な果実はとれにくくなります。最低気温がマイナス5℃以下になると低温障害が生じ、マイナス7℃に3時間以上あえば枯死するといわれます。

 家庭果樹として栽培する場合は、これよりやや低温の所でも栽培可能な場合があります。まず、冬場の風当たりが少ない日だまりを選んで植えます。さらに防風ネットを張るなどし、個々の木に対しては寒冷紗などで覆って防霜保温を図り、地表面をシートで覆うほか、堆肥などでマルチングして地温の低下を防ぐことにより、低温障害を緩和できるので冬越ししやすくなります。 月刊誌Q&A 果樹