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野菜に関するQ&A

春まきニンジンを抽苔させないための栽培ポイントを教えてください。

春まきニンジンを抽苔させないための栽培ポイントを教えてください。

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抽苔してから収穫したニンジンはかたくて食べられないので、春まきの品種選びと播種時期に注意します。ある程度の大きさの株が10℃以下の低温に一定期間あうと花芽を分化し、その後の高温長日で抽苔します。低温感応性は品種により異なりますが、春まきに向く「いなり五寸」や「向陽二号」など抽苔の遅い、低温肥大性のある品種を選ぶとよいでしょう。一般地のトンネル栽培では、播種適期は1~2月、露地栽培では3月です。有機質に富んだ膨軟な保水性、排水性に優れた土壌に、堆肥や肥料を1カ月前から施しておきます。

 播種後は十分に潅水してトンネルを密閉、保温します。発芽には15日程度かかります。不織布をベタがけして土壌水分を保つと、発芽がよく揃います。不織布は2月下旬に取り除きます。

 本葉が3~5枚になったら、8~10㎝ 間隔に間引きし、株元に軽く土寄せします。2月下旬以降、徐々にトンネルの換気をして外気温に慣らし、4月に平均気温13~15℃になれば、風のない曇りの日にトンネルを除去しましょう。 月刊誌Q&A 野菜