サツマイモの生育適温は25～30℃で、高温を好み、酸性土壌でもよく育ちます。サツマイモがよく肥大する土壌は、通気性と水はけがよい砂質土です。やせ地を好むため、野菜を作った後などでは無肥料とします。特にチッソが多いと茎葉ばかり繁茂して「つるぼけ」となり、イモが太りません。

　苗の植え付けの適期は、平均気温が18℃以上で、霜の降りない５月上旬～７月上旬です。畝幅60㎝ とし、植え付け１週間前に堆肥、肥料を施し、20㎝くらいの高い畝を立てます。購入苗を利用する時は、茎が太く、葉柄が短く、葉が広くて厚いものを選びましょう。長さは25～30㎝ 、葉は７枚程度ついているものが目安です。

　植え付け方はいろいろとあります。乾燥地やマルチ栽培では直立挿しや斜め植えが向きますが、イモのつく節数が少なくなり大イモになることが多いです。水平植えは、葉を何枚も地上に出すため３～５㎝ の浅植えとなり、活着促進のために潅水する必要があります。苗を船底のようにカーブさせて植える船底植えとともに、土中の節数が多くなり、イモの数も多く、揃ったイモができやすいです。