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野菜に関するQ&A

イチゴを育てていますが、あまり花が咲きません。どうしてでしょうか。

イチゴを育てていますが、あまり花が咲きません。どうしてでしょうか。

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露地栽培のイチゴは、春収穫が終わった親株から伸びたランナーにつく子株や孫株を切りとり、8~9月に仮植えします。その間の9月中旬~10月ごろの低温短日で花芽を分化し、花芽が大きくなります。その後寒さが厳しくなると生育が停滞し、寒さから身を守るために休眠し、葉は地面に密着するようにロゼット状になります。そして低温に一定期間あうと、休眠が破れて春に花が咲きます。

 ところが日当たりや排水の悪い畑、植え付けの株間が狭い場合は、生育が遅れるために花がなかなか咲きません。また、花芽分化の時期にチッソ肥料を与えると生育が過繁茂となり、葉やランナーを盛んに伸ばす栄養生長に傾き、バランスの崩れた状態となるため、花数が少なく実の肥大も悪くなります。特に9月以降のチッソ肥料の効きすぎには注意が必要です。

 市販の苗では、時にはランナーからとった株をハウスで育苗し、低温にあっていないものもあります。そういった苗では、植え付けた年には花が咲きません。通信販売以外で店頭などの購入苗を利用する場合には葉色が濃く、葉のつけ根の膨らんだ部分(クラウン)が大きく、がっちりしているものを選びましょう。 月刊誌Q&A 野菜