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野菜に関するQ&A

キュウリの雌花がつきますが、果実が大きくならずに枯れていきます。どうしてでしょうか。

キュウリの雌花がつきますが、果実が大きくならずに枯れていきます。どうしてでしょうか。

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キュウリの栽培では、主茎(親づる)の高さが1.6~1.8m くらいで先端の芽を摘む「摘芯」を行い、子づるを伸ばします。子づるでは1節目につく雌花を肥大させるため2節で摘芯しますが、摘芯をしないと続いて雌花がついてきます。子づるを摘芯すると孫づるが出て、また1節目に雌花がつくので2節で摘芯します。

 これらの子づる、孫づるで2葉摘芯をしないと、株全体にたくさんの雌花がつきすぎることになります。雌花数が増えすぎると、着果負担が増して果実間に競合が起こり、肥大が悪くなり、落果しやすくなります。そのため、花が咲いても落果するのではないかと考えられます。

 また、整枝をして草勢を長期間維持するために、古い葉を摘みとり、1番花から下の子づるは早めに除きます。キュウリは堆肥を十分に施し深耕しておかないと、根が地表近くに分布して乾燥や高温の害を受けやすくなります。肥料吸収量の多い果菜でもあり、畑は排水の悪いところを避け、適期に追肥をして肥料切れを起こさせないことも大事なポイントです。 月刊誌Q&A 野菜