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野菜に関するQ&A

ニガウリ(ゴーヤ)の果実が大きくなる前に茶色く枯れてしまいます。どうしてでしょうか。

ニガウリ(ゴーヤ)の果実が大きくなる前に茶色く枯れてしまいます。どうしてでしょうか。

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ニガウリは高温性野菜で、生育適温は25~30℃、18℃以下になると生育が悪くなります。ニガウリには雄花と雌花があり、雌花は開花時に子房が膨らみ、果実になる準備をします。

 低温期では、花粉を運ぶ受粉昆虫の活動も低下します。そこで受粉が不十分な場合には、肥大しかけた子房の発達が止まって落花します。早朝に昆虫が訪れないようでしたら、雄花の花粉を雌花の雌しべにつける人工授粉をする必要があります。たとえ受粉が起こっても高温期にしおれが続くと生育が抑えられて果実の肥大が悪くなることがあります。これを防ぐため、着果後は水やりを十分に行いましょう。

 ニガウリは生育が進むにつれて、たくさんの分枝が伸びます。摘芯後の整枝を正しく行わないと、つるが込みあって果実肥大が悪くなります。また着果数が多すぎる場合にも果実間で養分の取りあいが起こり、果実が十分に肥大できません。そのため5~6節で摘芯後、4~5本の分枝を出させ、収穫が始まってからは10~14日おきに追肥します。 月刊誌Q&A 野菜