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ピーマンの実が一部黒くなります。何が原因ですか?

ピーマンの実が一部黒くなります。何が原因ですか?

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果実の一部が黒くなる原因は、発生部位によって異なります。

 果実中央部などが黒くなるのは、低温期に直射日光に当たることで起こります。高温性野菜であるピーマンの生育適温は20~30℃で、15℃以下では生育が低下します。低温で生育が弱っている時に、果実に強光が直接当たると黒変して「黒アザ果」となります。この時に土が乾燥していると、より黒変が進みます。黒アザ果は高温期に起こることもあります。対策としてはハウスの換気を急激にしないとともに、果実に直接光が当たらないように整枝します。

 また高温期の栽培では、果実に直接強光が当たると黒くなり、「日焼け果」となります。この場合にも水分不足は黒変化を助長しますので、遮光したり果実に直接光が当たらないように整枝をし、十分な水やりと換気を行います。

 このほか、果実の基部が黒くなるのはアザミウマによる加害、あるいは萎凋病に感染している場合に起こります。

 また果実の先端部分が黒くなるのは、カルシウム不足による生理障害の「尻腐れ果」だと思われます。アザミウマによる加害には薬剤散布を、萎凋病の対策には連作を避けることが有効です。尻腐れ果には土壌のカルシウムを補給するなど、発生部位により適切な防除と施肥を行いましょう。 月刊誌Q&A 野菜