果樹に関するQ&A
オリーブの剪定方法について教えてください。
オリーブの剪定方法について教えてください。
オリーブは地中海沿岸地方原産のモクセイ科の常緑高木で、実をオイルや食用にするほか、平和のシンボルの木としても親しまれています。樹齢が長く1000年を越す木も現存し、果実を実らせています。
オリーブの木は放任でも樹形が整いやすいのですが、風に弱く枝折れや倒伏しやすいのと、果実を収穫する時の手間も考えると、主幹を2.5m くらいに切り詰めて出る枝を円錐形に仕立てるか、主幹を短く切り詰めて主枝となる枝を2~4本配置する杯状の樹形に仕立てるのがよいでしょう。
剪定時期は3~4月および9~10月ですが、基本的には芽が動き出す前の3月中旬ごろに行うと木の負担が少なくなります。オリーブは春~初夏に伸びた枝のわき芽に翌年花をつけます。花や実つきが悪くなってしまうのを避けるため、全体の枝を切り落として刈り込むようなことはしません。
剪定の方法はまず、徒長枝や立ち枝、絡み枝(交差枝)、密生枝を切り落とし、樹冠内部まで日照がよく届くようにします。秋は徒長枝の切り詰めや密生枝を間引く程度にします。そして3年ごとを目安に少し太い枝まで切り戻し、全体をコンパクトにして新梢を出させるようにします。