果樹に関するQ&A
ユズが何年待っても実がつきません。どうしてでしょうか。
ユズが何年待っても実がつきません。どうしてでしょうか。
ユズは接ぎ木1年生の苗を植えてから3年程度で実がなりますが、何年も実がならないのはタネから育てた実生の木と思われます。その場合は実がなるまでの年数が長く、一般的に10年以上はかかります。このような木は樹勢を抑える管理をすれば、ある程度は結実を早めることができます。
立ち枝や徒長枝から主枝とする4~5本を選び、地上に打った杭に水平になるくらいにロープなどで誘引し、固定します。誘引できない枝は根元から切りとります。弱枝や込み枝は間引きますが、枝先の切り戻しは実がなるまでは行いません。さらに根を切断する「断根」も行います。幹の真下の直根を切るか、太根を1~2本切ります。
それでも効果が表れなければ、幹の環状剥皮や鉄線で締めつける方法もありますが、間違うと木を弱らせすぎるのであまりおすすめできません。
なお、実生木では果実の品質がどのようなものになるか分かりません。それを考えると接ぎ木苗に植え直してはいかがでしょうか。タネなしでトゲが少ないもの、豊産性で多汁質の大果、果面が滑らかで美しいものなど、いろいろな品種が選べます。