一般に大面積の普通栽培ではマルチをしないで植え付け、数回土寄せをしてジャガイモが露出しないようにします。しかし早出し栽培や小面積の栽培ではマルチを利用するのが効果的です。土中の地温を保ち、乾燥を防ぐことで生育促進と増収が図れるからです。また黒ポリエチレンフィルムを使用すると雑草を防ぐことができます。ただ土寄せができないので、やや大きめの畝を立て、少し深めにタネイモを植え付けます。

　植え付け後、一雨待ってからマルチを張ります。雨が降らずに乾燥がはなはだしい時には水をやりましょう。マルチは風で飛ばされないようにすそ部分に土をかぶせてしっかり固定します。

　３月下旬になるとマルチ内の温度が上がるので、芽が出てきてマルチを押し上げ出したら遅れないようマルチに穴をあけ、芽を出してやります。穴あけ、芽出しが遅れて芽が焼けないようこまめに見回ります。

　収穫は高温多湿となる梅雨入り前、ジャガイモが腐らないうちに掘り上げます。