アスパラガスは何年かかけて根を大きく育てないと、太いものはとれません。植えて最初の年には収穫できません。２年目から細いのが少しとれ始め、定植後４～５年で本格的となり、十分に株が太れば10年くらいは収穫できます。

　栽培にあたっては植え付ける２週間前に苦土石灰１５０g／㎡を施し、よく耕します。植え付け時に深さ40㎝、幅30㎝ 程度の溝を掘り、堆肥６㎏／㎡と油かす１００g／㎡を施し、10㎝くらい土を埋め戻し定植します。

　とにかく根を十分に太らせることが大切で畝幅１５０㎝ 、株と株の間は少なくとも30㎝ 以上あけ、今ある葉を大切に育てます。秋になり地上部が枯れたら茎を刈りとり、焼却して病害の発生を防ぎます。冬には株元から40～50㎝ 離れた所に溝を掘り、堆肥と油かすを施します。

　３年目から収穫しますが、収穫期間が長すぎると株が弱り、翌年の収量低下となりますので収穫は２～３週間にとどめ、翌年の根株の充実を図ります。４年目以降は４～７週間と収穫期間を長くできますが、その場合も十分株を育てることが大切です。