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果樹に関するQ&A

ブドウが落花してしまいます。どうしてでしょうか。

ブドウが落花してしまいます。どうしてでしょうか。

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ブドウの花が開花したものの短期間で多くの落花(果)があり、一房に数粒しか実がつかない、あるいは房全体が落下することがあります。この現象は「花振るい」といわれます。

 原因として開花期の低温や降雨、雄しべや雌しべ、花粉、柱頭といった花器の不完全、新梢の栄養不良、新梢の徒長的生長などが挙げられます。前年度の結果過多や開花時の花房のつけすぎによる枝の栄養不良の場合もあります。逆に肥料過多、特にチッソ分の過多や、強剪定を行った時などは新梢がよく伸びるので、発生しやすくなります。この新梢の伸びのために多くの養分がとられ、花の生長や実の肥大にまで必要な養分が行き届かなくなるために起こるといわれています。発生するのは若木、あるいは巨峰など大果の品種に起こる傾向が強いです。

 防止策としては、徒長枝を出さないように肥料過多や強剪定を避けるようにし、もし徒長枝が出た時は開花前に先端を軽く切り戻します。そして花穂の数を減らす摘穂および花穂を整形する整穂、開花後の房の数を減らす摘房を行い、最後に果粒数を減らす摘粒を行います。房数は1枝に対して、大果房種では1房、小中果房種では2~3房とします。

 なお、薬剤を用いて花振るいの軽減や枝の徒長を抑制する方法もあります。その場合はホウ素剤や生長抑制剤などを葉面散布します。 月刊誌Q&A 果樹