果樹に関するQ&A
ナツメ、クリ、ポポーなどの果樹類を昨秋に植え付けましたが、芽が出てきません。どうしてでしょうか。
ナツメ、クリ、ポポーなどの果樹類を昨秋に植え付けましたが、芽が出てきません。どうしてでしょうか。
ご質問の果樹類のように新植で芽吹きが悪いのは、木を弱らせたことが主な原因と考えられます。植え付けから春までの間、乾燥や水切れをさせていないでしょうか。植え付けの時に水やりをしても、その後、土が乾燥してくれば冬でも水やりは必要です。落ち葉やわら、刈り草でマルチングするのも効果があります。
また植え付けの時に、根と土との間にすき間がないようにしましたか?特に地掘り苗であれば、埋め戻す時に水を注ぎ、土を棒で突きなら植える「水極め」をします。
苗の植え付け(水極め)のポイントは次の3点となります。
① 苗の根を四方に広げて支柱(添え竹)をつけ、接ぎ木苗であれば接ぎ部が地面より少し出るように植えます。
② 土を埋め戻して水を注ぎ、棒で周囲を突きます。根と土にすき間ができないよう、練るように植えます。
③ 株の周囲に溝を掘って水鉢をつくり、その周囲をわらなどで覆い、マルチングします。
このほか、苗の根が荒く細根がない場合や苗を乾燥させた時、また、植え付けの際に根のそばに多量の肥料を入れることなども原因になります。
これらの果樹も幹に青みや弾力が残っていて、水気もあれば枯れていません。遅れたとしても芽吹いてくるものもあるので、もう少し見守ってみましょう。