ナメクジは湿気が多く、やわらかい植物や落ち葉、生ごみなどがある所に多く発生します。日中は落ち葉や石、鉢の下などに潜み、夜になると活発に活動を始めます。

　確実に駆除するには夜に見回り、探して箸などでつまんで捕ることです。コップなどに中性洗剤を入れ、捕ったものを落とします。そうするとナメクジは這い出ることができず中で死んでしまうので、翌日にでも処分します。

　効率がよいのは、夕方にバナナの皮をナメクジのいそうな場所に置き、誘い出す方法です。２～３時間そのまま置いた後にまとめて捕獲します。ナメクジが食べている皮ごとビニール袋などに入れて処分するだけなので、手間がかかりません。

　あるいはビールの飲み残しを薄い皿に入れておく方法もあります。においに誘われてナメクジが飲みに集まってきます。ただビールでは死なないものもおり、そのままにしておくと逃げられるので、時間を見計らって捕獲に行く必要があります。

　なお、捕殺しにくい場合はナメクジ用の誘因殺虫剤をまいて駆除します。発生しやすい場所の周りにばらまき、それを食べさせて殺すものですが、顆粒状の薬剤は水がかかると崩れて成分が揮発し、効果がなくなります。そのため雨に濡れないよう簡単な装置を作るのもおすすめです。

　ナメクジは半透明な卵隗を石の下や土の浅い部分に産卵することが多いので、見つけたら取り除くことも大切なポイントです。ナメクジは独特のぬめりがあり、素手でつかむと石けんで洗ってもなかなか取れないので注意しましょう。