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花に関するQ&A

パンジーのタネをまいたのですが、うまく発芽しません。どうしてでしょうか。

パンジーのタネをまいたのですが、うまく発芽しません。どうしてでしょうか。

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パンジーのタネの発芽適温は15~20℃で、25℃以上になると発芽が悪くなります。そのためタネまき適期は9月中下旬ごろですが、早くから開花させるために8月ごろにタネをまくことが多いです。

 8月の高温期にまくのは、管理する場所を選ぶことがポイントです。そうしないと発芽が揃いにくく、発芽後も苗が徒長しやすくまき床の水切れもしやすいので、環境を整えるようにします。まずタネを入手したら、高温下で発芽力が消耗するのを防ぐのと、発芽を揃えるため冷蔵庫の野菜室などで保管します。播種床は平鉢やセルトレイを用い、用土はタネまき専用培土など、水はけと通気性がよく、使いやすい清潔な土にします。

 パンジーのタネは好光性(光発芽性)なので、覆土をすると発芽が悪くなるので、タネがようやく隠れるくらいに薄い覆土にします。タネまき後は雨が当たらない風通しのよい涼しい場所に置き、発芽するまでは日陰か遮光ネット、すだれなどの下に置き、床土の温度が上がりすぎるのを防ぎ、表面の乾燥防止にも努めます。5~7日で発芽を始めたら覆いをとり、十分に日光に当てます。

 夏は水切れしやすいので、表土が乾きかけたら午前中に水やりをします。夕方の水やりは徒長を促すことになるので基本的には避けます。

 発芽が揃えば、週に1回程度の割合で薄めた液肥を与え、本葉3~4枚になると2~2.5号ポットなどに鉢上げします。この時、深植えにすると弱ってしまうので注意します。

 少量のタネまきなら、涼しい室内の明るい窓辺に置くと管理が楽にできます。この場合でも、発芽が揃えば日当たりと風通しのよい戸外で管理します。いきなり外に出すと環境の変化が大きいので、室内に置いていた鉢であれば夕方から戸外へ出し、徐々に外の環境に慣らしていきましょう。 月刊誌Q&A 花