クジャクサボテンの原種は中南米の熱帯雨林に育つ木の幹に着生しているもので、これらの着生サボテンと近縁のサボテン類との複雑な交配で改良されてきました。植え替えの方法や時期は、若い苗株と花が咲くような成株とでは異なります。

　苗株の植え替えは毎年根鉢を崩さないようにして一回り大きな鉢に植え替えます。適期は生育を始める４月下旬～６月です。

　成株の植え替えは２～３年ごとに行います。根鉢を崩して古土を落とし、根は３分の１くらいに切り詰めます。根を切り詰めるのは根の更新を図り、余分な水分の吸収を抑えて丈夫な株にするためです。適期は９～10月と、４月下旬～６月です。

　クジャクサボテンは通気性を好むので、用土は通気性と排水性のよい土を選びます。鉢は大きいと過湿になりやすいので、株がギリギリ入るくらいの小さめのサイズを用います。深植えにならないように植え付け、株を安定させるため支柱をつけます。茎葉はよく伸びるので、軽い鉢であればバランスを崩して鉢ごと転倒しやすいです。そのため植えた鉢を大きな鉢に入れ、二重鉢にして管理するとよいでしょう。

　植え替え前は水やりを控え、乾かしぎみにしておきます。植え替え後しばらくは半日陰で風が吹き抜けない場所に置き、１週間後くらいから水をやり始めます。