野菜に関するQ&A
収穫したダイコンがス入りだったのですが、どうしたらスが入らず収穫できますか。
収穫したダイコンがス入りだったのですが、どうしたらスが入らず収穫できますか。
ダイコンのス入りは一種の老化現象です。スが入ったダイコンは味も食感も落ちてしまいます。
ス入りは根の内部の細胞にスポンジ状の空洞ができる現象です。根が肥大する際に同化産物の供給がともなわず、内容物のない細胞や組織ができて起きる一種の飢餓状態ともいえます。
栽培においてチッソ肥料が多すぎたり、植え付けの間隔が広すぎたり、土壌湿度が高すぎる場合には、根が急速に肥大します。根が生長する速さに葉の光合成が追いつかなくなると根に十分な養分が補充されなくなり、根の一部の組織が老化することによりス入りとなります。
中でも収穫遅れが最も大きな要因となりますので適期収穫に努めてください。正常に育ったダイコンであっても、収穫が遅れるとスが入ってしまうことがあるので気をつけます。
なお、スが入りやすいかどうかは品種によっても違いがあり、「耐病総太り」など、ス入りが遅い品種を選ぶとよいでしょう。スが入っているかどうかを判断するには、外側の古い葉の付け根の近くを切ってみて、中央が透いたようになっていれば根にもスが入っている恐れがあります。