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花に関するQ&A

パンジーやビオラのタネまきが遅れてしまいましたが、9月まきでも年内開花が楽しめますか。

パンジーやビオラのタネまきが遅れてしまいましたが、9月まきでも年内開花が楽しめますか。

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パンジーのタネは発芽適温が15~20℃で、育苗期の温度などを踏まえると、タネまき適期は9月中下旬になります。この時期は気温が下がってきてタネまきおよび育苗管理が比較的に楽になります。

 しかし、この時期にタネをまくと年内の開花は難しいです。開花を早めるためには早い時期にまくと可能で、7月下旬~8月上旬にまくと10月に開花させることができます。しかし、早い時期では気温が非常に高く、タネまきと育苗管理が難しくなります。発芽までの日数は、適温下では5~7日ですが、25℃以上になると発芽しづらくなるうえ、発芽日数が10~15日かかり、発芽も揃いにくくなります。また、発芽後の苗は8月の高温条件下だと徒長しやすく、病気にもかかりやすいです。

 品種やその年の気候によっても変わりますが、年内に開花させるには9月上旬までにタネをまく必要があり、順調に生育すると11月下旬より花が咲くでしょう。望ましい栽培環境を保ち、適時に移植し、適切な施肥管理をすることで、寒くなるまでに苗を大きく生長させておくことが大切です。9月まきでも、極早生種で冬咲き性の強いウインターパンジー「F1ナチュレ」シリーズなどの品種を用いると、タネまきが少し遅れても開花までの期間が短く、栽培しやすいでしょう。

 栽培管理で気をつけたいポイントを挙げます。タネまきの際には、通気性と排水性のよい土が適し、「タキイたねまき培土」などの市販の播種専用土を利用すると楽に作業できます。タネまきから約25日後に本葉が2~3枚になったころに2~2 ・5号ポットへ1回目の移植を行い、約20日後に根がポットに回ってくれば速やかに3号以上のポットに鉢上げします。根が底穴から少し出て、蕾が見えてくれば定植できます。

 肥料は、発芽後から本葉が出るまでの幼苗期には1200~1500倍に薄めた液肥を、移植後は700~1000倍の液肥を、それぞれ1週間ごとに与えて肥培管理するとよいでしょう。 月刊誌Q&A 花