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果樹に関するQ&A

マンゴーやアボカドなどのトロピカルフルーツについて、一般平坦地での冬越し方法を教えてください。

マンゴーやアボカドなどのトロピカルフルーツについて、一般平坦地での冬越し方法を教えてください。

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マンゴーは栽培適温が24~30℃の熱帯果樹です。実を楽しむには、冬季でも15~20℃以上必要となるので、内地での露地栽培は無理でしょう。

 しかし、鉢植えにして冬は加温設備のあるビニールハウスやよく日光の当たる室内に取り込めば、栽培できます。5~6℃が耐寒温度といわれますが、10℃以下になると株が弱ります。果実を楽しむ場合は11~12月に10~15℃の中低温にあわせるとともに、水やりも控えめにして土壌をやや乾燥ぎみにし、ハウスに取り込みます。

 12月~翌年1月ごろから花(花序)が見えてくれば、室温を15~20℃の中高温域に保ち、徐々に水やりを増やしていき、室内の空中湿度も高くするよう工夫します。特に実の肥大期には20℃以上を保つことが必要です。暖かくなれば屋外で管理できます。

 アボカドについては、栽培適温はマンゴーと同様に24~30℃ですが、耐寒性は比較的強いです。品種により差がありますが、マイナス2℃~マイナス7℃に耐えるものもあるので、関東南部以南の温暖な地域では屋外で栽培が可能です。しかし、霜に当たると葉が傷むので無霜地帯での栽培、または無加温のビニールハウスの利用が望ましいでしょう。

 花は雌雄異熟性をもち、品種により性質が異なります。雌しべが午前中に受粉適期になり午後には閉じてしまい、翌日の午後に雄しべから花粉が出てくるタイプと、この反対のタイプがあります。1品種だけでは受粉が困難なので、別のタイプの品種を混植する必要があります。 月刊誌Q&A 果樹