野菜に関するQ&A
収穫したブロッコリーが紫色になり、表面がデコボコしています。何が原因でしょうか。
収穫したブロッコリーが紫色になり、表面がデコボコしています。何が原因でしょうか。
ブロッコリーの蕾が紫色になるのは、寒さや乾燥に耐えようとしてポリフェノールの一種であるアントシアニン色素を発生するためです。むしろ健康的といえますし、食べる分にはなんら問題はなく、ゆでれば紫色が抜けて鮮やかな緑色になります。
ただし、花蕾面の発育が不均一で表面がデコボコし、着色が悪いのは栽培に問題があります。原因としては、老化苗を植え付けて活着不良を招いたり、排水不良で根を傷めた場合や、生育初期の肥料不足により十分に生育していない場合などが考えられます。さらに花芽分化・花蕾形成期になってから肥料が効きすぎたうえ、高温条件が重なると、表面がデコボコした異常花蕾となりやすくなります。
土づくりとして堆肥を十分施し、排水対策を講じ、若苗を定植して十分に根を張らせることが大切です。生育初期の株作りのために適切な追肥を行うとともに、生育後半の肥効を抑えぎみにします。
異常花蕾やアントシアニンの出にくい冬どりの中生種の品種として、「キャッスル」や、冬どり晩生種の「エンデバーSP」「メガドーム」を選び、適期にタネをまくとよいでしょう。