タキイネット通販TOP > Q&A > 花に関するQ&A > バラはベランダでも育てられますか。適当な品種と管理ポイントを教えてください。
花に関するQ&A

バラはベランダでも育てられますか。適当な品種と管理ポイントを教えてください。

バラはベランダでも育てられますか。適当な品種と管理ポイントを教えてください。

FacebookTwitterLine

ベランダでのバラ栽培はその環境をよく理解することと、適切な品種を選ぶことが重要です。この点をおさえると立派な花を咲かせることができるでしょう。

 ベランダの向きにより日当たりのよい所と悪い所、夏の強光にさらされる所、腰壁で囲まれて日当たりや風通しが悪い所と、環境に違いがあります。一般にコンクリートのベランダは、夏は暑く株が焼ける一方、冬は冷え込みがきつく、乾燥しやすいという特質があります。

 品種の選定については、暑さや乾燥に強く強健なものや、耐病性の強い品種が向きます。バラを栽培すると黒星病やうどんこ病などの病気にかかることがありますが、ベランダでは薬剤散布がしにくいことも考慮します。また面積も限定されるので、横張性より直立性のもので、あまり大きくならない品種を選ぶとよいでしょう。

 例えば、ハークネスローズの「アバンダンス」シリーズや、フロリバンダの「ローズ うらら」「ボレロ」「マチルダ」、ハイブリッドティーの「ピンクオブプリンセス」「天津乙女」「マイガーデン」といった品種があります。花色・花形・香りなど、さまざまな個性があり、お好みの品種も見つかるでしょう。

 ベランダ栽培のポイントは、悪環境を緩和することです。夏の強光と高温を和らげるため、寒冷紗などで遮光したり、腰壁の陰を活用できるように鉢を移動するのも有効です。いずれの場合も鉢は床に直接置かずに、すのこなどの上に置きます。水やりの時には、すのこや周辺にも水をかけ暑さや乾燥の緩和をはかります。

 冬は上層階ほど冷え込みが強く、凍結する所では鉢カバーを使ったり二重鉢にしたり、鉢表面や周辺床にバークチップなどでマルチングして寒さを緩和します。

 また、バラ栽培では肥料の管理も大切です。有機質肥料を使うとにおいや虫の発生があるので、気になるようでしたら、化成肥料を中心に与えるとよいでしょう。 月刊誌Q&A 花