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花に関するQ&A

アスターは連作に弱いと聞きましたが、キク科の栽培の後に植え付けるのは避けた方がよいですか。

アスターは連作に弱いと聞きましたが、キク科の栽培の後に植え付けるのは避けた方がよいですか。

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同じ植物や近縁の植物を毎年同じ場所および同じ土で栽培し続けると、生育が悪くなったり病虫害を受けやすくなる「連作障害(忌地現象)」が出る場合があります。

 連作障害は植物によって出やすいもの(連作を嫌うもの)とそうでないものがあります。出やすいものとしては、草花ではキク科のアスター、マメ科のスイートピーやルピナスなど、野菜ではウリ科のスイカ・キュウリ、ナス科のナス・トマト・ピーマン、マメ科のエンドウ・ソラマメなどがよく知られています。

 この障害の対策および軽減策としては、次のような作業があります。土壌消毒や土壌の入れ替え、深耕して天地返しする、有機質堆肥の施用、善玉菌になる微生物が含まれる資材を使ったり、接ぎ木苗など耐性のある品種を選ぶことなどが挙げられます。しかし、いずれも完全な対策とはいえません。

 連作障害の原因として多いのが、その植物を好む病原菌やセンチュウなどの害虫が増殖して土中に多く残ることです。それが繰り返されると病原菌の密度が高くなり植物が発病しやすくなることがあります。また土壌養分がアンバランスになったり、生育阻害物質が蓄積されるともいわれています。

 この循環を断ち切るのが輪作で、連作障害対策の基本となります。輪作とは、同じ土で同じ植物を作り続けないで、ほかの植物と組みあわせて一定のサイクルで作付計画をすることです。

 ご質問のアスターの連作障害としては、立枯病など土壌が原因の病気にかかりやすくなることが考えられます。前作がキク科植物で、次作にも同じキク科のアスターを栽培する場合、前作の種類が土壌病害の少ない和菊(小菊類)であれば病原菌の残留もさほど多くないと想定されます。そのため連作障害は少ないかと思われますが、避ける方が無難です。

 アスターを栽培した後、再びアスターを栽培するまでには5年以上の期間を開けるようにしましょう。 月刊誌Q&A 花