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野菜に関するQ&A

今年は大玉トマトを育ててみたいのですが、タネから栽培して自根で育てやすい品種を紹介してください。

今年は大玉トマトを育ててみたいのですが、タネから栽培して自根で育てやすい品種を紹介してください。

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トマトは抵抗性台木によく接ぎ木されます。しかし最近では複合耐病虫性で、減農薬栽培が可能となる品種が育成されており、接ぎ木しない自根でも栽培が可能となっています。

 大玉系では、「ホーム桃太郎EX」や「CF桃太郎ファイト」がそのような品種です。栽培面積が少ない家庭菜園では、特に接ぎ木する必要がなく、また農薬散布の必要性が少ないこれらの品種育成は朗報です。

 「ホーム桃太郎EX」は葉かび病と青枯病に耐病性をもち、トマトモザイクウイルス、半身萎凋病、サツマイモネコブセンチュウに複合耐病虫性があり、家庭菜園に十分な耐病性をもっています。着果性がよく、草勢は強くて栽培後半まで生育が旺盛で、栽培管理がしやすい特性があります。そのため夏秋の露地栽培に向いています。元肥のチッソ成分は1㎡当たり10gが標準です。着果数が多いので、果実肥大の促進には1段果房は3果に、それ以降は4果に摘果します。

 「CF桃太郎ファイト」は葉かび病に耐病性があり、トマトモザイクウイルス、根腐萎凋病、半身萎凋病、斑点病、サツマイモネコブセンチュウに複合耐病虫性で、青枯病にも中程度の耐病性をもっています。果実重約210gの大玉で果ぞろいよく、根張りもよく栽培後半まで生育は旺盛となります。これらの特性を生かして、ハウス半促成・抑制栽培、さらに夏秋雨よけ栽培にも適します。元肥のチッソ成分は1㎡当たり10~15gが標準です。

 ただし、接ぎ木よりも自根栽培は連作障害が出やすく、必ず前作にナス科の植物を栽培していない場所を選び、堆肥を施し、しっかりと土づくりをしてから育てるようにしましょう。 月刊誌Q&A 野菜