野菜に関するQ&A
今年スイカにチャレンジしてみたいのですが、自根で栽培できますか。自根で栽培するための注意点を教えてください。
今年スイカにチャレンジしてみたいのですが、自根で栽培できますか。自根で栽培するための注意点を教えてください。
スイカは連作障害が出やすいため、つる割病などへの抵抗性をもち、早どりできる低温伸張性台木に接ぎ木されます。しかし家庭菜園では、最も栽培しやすい作型が選べるので、接ぎ木しない自根栽培は可能です。自根栽培では5月上旬に定植するのを見越し、その1カ月前の4月上旬にタネをまきます。1ポット(直径9㎝)に3粒まき、1㎝ほど覆土をして、土の半分が湿る程度に水をやります。地温を28~30℃くらいに保てば、4~5日で発芽してきます。
発芽後は日光によく当て水やりを控え、軟弱にならないよう育てます。本葉が出てから生育のよい1株を残し、ほかを間引きます。ポットの間隔を広げていき、本葉3~4枚の苗にします。根鉢が崩れずしっかりと根が張っていて、大きくて厚い葉が出ていれば良苗です。
スイカが実をつけるには多量の水が必要です。また、乾燥耐性があり、ほかのウリ科野菜に比べて横にも深くにも根が伸びるので、砂質土壌など水はけのよい土壌が適地です。そこで土づくりが重要になります。排水がよく、連作障害を避けるためスイカを5年以上植えていない畑を選び、1㎡当たり堆肥2~3㎏、有機質肥料100g、苦土石灰100gくらいを定植前に混和しておきます。
多くの実をならせると甘さや大きさが劣るため、大玉は子づる4本で2果、小玉は子づる3~4本で2~3果を目標にします。本葉6枚を残して親づるを摘芯し、子づるが約50㎝のころ必要本数に整枝します。