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花に関するQ&A

冷蔵チューリップを冬に咲かせて楽しみましたが、来年に向けての管理方法を教えてください。

冷蔵チューリップを冬に咲かせて楽しみましたが、来年に向けての管理方法を教えてください。

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チューリップは花が咲く前年の8月ごろに球根の中に花芽ができていますが、適期まで休眠しています。花芽は、一定期間一定の低温にあうことにより休眠が破られ、開花に向けて花芽が生長し蕾になり花が咲きます。

 この性質を利用して、球根を冷蔵処理して休眠を早くに打破し、植え込むと花芽が生長して早くに花が咲くようにしたのが冷蔵チューリップといわれるものです。冷蔵処理をした時期と期間、植え付け後の気温や保温設備の有無などの環境で開花期は変わるものの、この球根を利用すると、冬でも容易に花を楽しめます。

 球根の肥大は、花後から葉が枯れる時期まで進行します。そのため花首は早めに切り、実(タネ)をつけさせないようにします。タネをつけるとそれだけ養分を消費することになるからです。また、葉は自然に枯れ出す5月半ばごろまで傷つけないように大事に残します。葉を残すのは、葉が光合成でつくった養分が球根に蓄えられ、球根を肥大させるという重要な役目があるためです。通常の栽培よりは開花期が早いので、葉が枯れるまでの期間が長いことは球根が肥大するのには少し有利ですが、さらに肥大をよくするためには適切な肥料分も必要です。元肥が十分であれば問題ありませんが、できれば花後にカリ分の多い肥料を与えると、より肥大を助長させます。

 葉が黄色くなってきたら球根を掘り上げ、つるして乾燥させた後、網袋などに入れ涼しい所で秋まで保管します。ただし、この球根を植えても早咲きにはならず、開花期は通常通りの春となります。 月刊誌Q&A 花