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野菜に関するQ&A

トマトが青枯病にかかってしまったみたいです。どうしたらよいでしょうか。

トマトが青枯病にかかってしまったみたいです。どうしたらよいでしょうか。

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青枯病にかかると、まず葉が緑色のままでしおれ、夜間や曇天には回復する、を繰り返します。しかし気温の上昇とともにしおれは回復しなくなり、急速に症状が進み株全体がしおれて枯れます。過剰な水やりやチッソ肥料が多すぎる場合には発生が促されるので、それらを控えて様子を見ましょう。

 もし青枯病にかかってしまうと、抑える薬剤はありません。青枯病は土壌伝染性病原菌が引き起こし、トマトなどナス科野菜だけでなく多くの野菜で発病します。発病した根とともに病原菌は土中に残り、新たな伝染源となります。そこで発病した株全体を早めに抜きとり、焼却処分します。

 青枯病を防ぐには連作を避けることが基本で、必ず輪作をして3~4年間隔をあけて栽培するようにします。よく発生する畑では、クロルピクリンくん蒸剤などの土壌消毒も有効です。また栽培する品種も「桃太郎サニー」などの青枯病に抵抗性をもつ品種を使うか、「グリーンセーブ」などの抵抗性品種への接ぎ木栽培が有効です。

 また過湿になるのを避けるため、畝は高畝とし、チッソ肥料も過剰にならないよう施肥します。高温時に地温が上がらないよう、ポリマルチの上に敷きわらや草をのせます。栽培管理として行う芽かきや摘芯なども、必ず晴天日に行います。病原菌が土中の被害野菜の残渣や、畦の雑草などに生存しており、降雨やかんがい水を伝って伝搬します。芽かきや摘芯で傷口ができると、これらの菌は容易に感染するので気をつけましょう。 月刊誌Q&A 野菜