タキイネット通販TOP > Q&A > 野菜に関するQ&A > インゲンの播種時期に8月の表示があり挑戦してみたいのですが、育て方のポイントを教えてください。
野菜に関するQ&A

インゲンの播種時期に8月の表示があり挑戦してみたいのですが、育て方のポイントを教えてください。

インゲンの播種時期に8月の表示があり挑戦してみたいのですが、育て方のポイントを教えてください。

FacebookTwitterLine

インゲンの生育適温は15~25℃で、30℃以上の高温では落花したり着莢が不良になります。一般地の露地の抑制栽培では7月中旬~8月中旬にタネをまき、開花・着莢が盛夏期にならないようにします。そうすれば気温が低下して霜が降りるまでの間、収穫できます。そのためには生育の早いつるなし種の‘恋みどり’などを選びましょう。適温下では播種後4~5日で発芽し、本葉5~6枚展開時に花芽がつきます。播種後30~40日に開花、55~65日目に収穫できます。

 発芽と生育を円滑にするには、いくつかのポイントがあります。インゲンは耐湿性が弱いことに加え、土壌が乾燥しても発芽や開花結実に支障が出ます。そこで通気性と保湿性を高めるために、土壌に有機物を十分に施用して耕うんします。連作障害も出るため、マメ科野菜を3~4年栽培していない畑を選びます。マメ科であっても根粒菌の着生は多くないので、チッソ肥料は制限しないで、元肥は1㎡当たり成分量でチッソ15g、リン酸・カリ各20gを施用します。

 播種前の畝に白黒ダブルのマルチを張れば、水分を保持して地温上昇を防ぎ、さらに生育を促進し、害虫発生も防止できます。株間は30㎝くらいと余裕をもって、一カ所につき3~5粒ずつタネまきして十分に水をやり、発芽まで乾燥しないようにします。本葉2~3枚時に生育のよい株1~2本を残すとともに、株元に土寄せをします。

 開花時とその後に水分が不足すると、莢の肥大に支障が出るため、水やりをして湿度を保ちます。マメより莢を食べる野菜なので、莢が膨らんでくれば早めに収穫しましょう。 月刊誌Q&A 野菜