野菜に関するQ&A
タマネギ栽培で晩生種を使ってできるだけ長く貯蔵できるようにしたいのですが、栽培ポイントを教えてください。
タマネギ栽培で晩生種を使ってできるだけ長く貯蔵できるようにしたいのですが、栽培ポイントを教えてください。
貯蔵性の高い晩生種や中晩生種を栽培するポイントとして、次の3点が挙げられます。
① 播種適期を守る
中間地で9月中旬、暖地で9月末~10月初旬がタネまきの適期です。約55日育苗で、リン酸分のよく効いた発根力の強い健苗に仕上げます。
②的確な追肥で順調な肥効を心掛ける
早春からの肥効を高め、5月中旬からの肥効は抑えめの栽培とします。1月から3回ほど追肥し、止め肥は3月上旬とします。
③適期に収穫する
倒伏後1週間をめどに玉の充実を待って収穫すると、収量増加のみならず、形状、貯蔵性ともに特性を発揮しやすいです。晩生といっても、むやみな遅どりは品質低下や病害のもととなるので、注意しましょう。
長期貯蔵に向く中晩生種に、肥大性と貯蔵性を兼ね備えた‘ネオアース’や、作りやすい‘パワー’があります。また、体内で発生した活性酸素を除くといわれる機能性成分「ケルセチン」を多く含み、注目を集めている‘ケルたま’も晩生でおすすめです。この品種は貯蔵中の萌芽や尻部の動きが遅く皮の密着がよく、長期間貯蔵しても玉締まりが良好です。貯蔵病害にも強く歩留まりに優れています。