野菜に関するQ&A
生食できるソラマメがあると聞きましたが、生で食べても大丈夫なのでしょうか。
生食できるソラマメがあると聞きましたが、生で食べても大丈夫なのでしょうか。
生のソラマメは広く世界中で食べられており、イタリアでは「ファーヴェ」と呼ばれて、ワインとの相性がよくチーズと共に食べられています。ソラマメは地中海、西南アジア原産で、ギリシャ、ローマ時代から食ベられています。
確かに地中海沿岸などでソラマメ中毒が知られていますが、地中海地域周辺を出身とする一部の男性に限って起こる遺伝的疾患です。また、発症が多い地域ではソラマメは準主食的な食材で、多食されています。日本ではソラマメの食べ方は副食的で、中毒が起こる心配はなく、厚生労働省においても中毒症状の報告事例はありません。
生食用のソラマメ品種‘福ならび’もあり、ぜひとも初夏の味を楽しんでほしいものです。一般地での播種時期は10月下旬~11月上旬で、収穫は5~6月です。早まきすると生育が進みすぎ、寒害を受けやすくなります。チッソ肥料が多すぎると過繁茂になりやすいので、元肥のチッソ成分量は1㎡当たり10g以下とします。
9㎝のポリポットにタネのへそを下にして2粒ずつ、3分の2ほどの深さにまきます。水やり後は発芽適温の15~20℃(地温)に保ちます。発芽後、間引きをして、本葉2~3枚で株間約30㎝に定植します。開花が始まるころ、追肥としてチッソ成分量で1㎡当たり3g程度施肥し、土壌が乾燥しないように十分水やりをします。粒揃いをよくするため各枝が1~2節開花したころ、1株に太い枝を6~8本残して整枝します。莢がついたのを確認したら、早めに主枝を摘芯して莢の肥大を促します。収穫の目安は莢がやや垂れ下がってきたころで、やや早めが適期です。