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ハボタンがキャベツのように結球してしまいました。どうしてでしょうか。

ハボタンがキャベツのように結球してしまいました。どうしてでしょうか。

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ハボタンはアブラナ科アブラナ属の園芸植物です。キャベツとは同種で、ケールなどとも近縁種です。ハボタンとキャベツの原種はケールといわれており、ハボタンの原型はヨーロッパで野菜として改良され、日本には江戸時代の中期に渡来しました。わが国で改良が加えられ、葉形に変化のあるものや、光沢のある独特な質感をもつものなど多くの色鮮やかな品種が作られ、花壇や切り花に活用されています。

 ご質問のように結球する症状が出るのは、先祖返りの一つでしょう。管理方法や気候の変異、栽培環境などによって、まれに発症する場合があります。

 一般的には肥料が切れぎみの時の方が、葉はきれいに発色します。そのため緑葉が発色し始める時期まで肥料が残っていた場合は、発色しなかったり発色時期が遅れたりします。この時期に気温の高い日が続くと緑葉が発色しないだけでなく、キャベツのように葉が丸まろうとすることもあります。

 切り花系のハボタンでは、遅めにタネをまいたうえに多肥栽培を行い、下葉かきをしなかった場合も結球症状が出やすくなります。これを防ぐには適切な施肥管理をすることです。元肥は比較的速効性があり、チッソ成分の多くない肥料を控えめに施します。

 その後、葉色や生育状況を見て必要に応じて随時追肥しますが、最後に与えるのは9月下旬までとします。前述のように、発色が始まる10月中下旬まで肥料分が残っていると発色に影響するからで、生育後半になると、肥料は液肥を使うのが無難です。 月刊誌Q&A 花