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花に関するQ&A

ツバキの花が開かずに蕾のまま落ちてしまいます。なぜでしょうか。

ツバキの花が開かずに蕾のまま落ちてしまいます。なぜでしょうか。

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せっかく蕾がついても花が開かずに蕾のまま落ちてしまう、あるいは、ついている蕾が大きくならずに茶色くなって落ちるという症状には、生理的なものと病理的なものがあります。

 まず、生理的なものから紹介します。花や蕾の数が多いと木の養分が花にとられてしまうため、自衛手段として、花や蕾を落とし、枝や根を生長させようとすることがあります。このような場合は、込み合った枝を間引くなど剪定したり、ついた蕾全部を咲かせるのではなく、ある程度摘蕾するとよいでしょう。

 また、夏に雨が少ない場合に乾燥させて株を弱らせたり、肥料をやりすぎて根を傷めたり、冬に寒風にさらされて乾燥しすぎた場合なども、同様に花や蕾を落とします。冬の寒さや乾燥には風よけのために寒冷紗などで囲い、保護してやります。生理的な要因であればほかの木に伝染することはないので、環境や管理を工夫すれば状態は改善されます。

 一方、蕾や開花中の花弁が茶色くなり早くに落ちるのは、菌核病という病気によるものでしょう。この被害を受けた蕾や花はすべて摘み取り、感染源を残さないようにします。

 落ちた花がらをそのままにしておくと、土中に長く病原菌が残り、次年も発生する源になるので、きれいに取り除いて焼却処分します。被害の蔓延を防ぐためには、予防的にも薬剤散布をしますが、適合した殺菌剤を花や蕾を中心に地表面にも散布します。 月刊誌Q&A 花