タキイネット通販TOP > Q&A > 花に関するQ&A > ダリアの株分けはどのようにすればよいのでしょうか。
花に関するQ&A

ダリアの株分けはどのようにすればよいのでしょうか。

ダリアの株分けはどのようにすればよいのでしょうか。

FacebookTwitterLine

ダリアは中米の熱帯高地に12~15種分布するキク科の球根植物で、夏は比較的冷涼で冬は温暖な気候を好みます。現在はこれらから作出された園芸品種が流通しています。

 株分けは、簡単にいうと適期に球根を掘り上げ・保存し、適正適期に分球して植え付けます。

 ダリアの球根は土中での凍結や過湿により腐敗するので、霜が降りる前に掘り上げます。まず、茎を地際から切り倒し、スコップを斜めから深く差し込みながら、球根が傷ついたり折れたりしないよう少しずつ掘り上げます。掘り上げた球根は軽く水洗いし、少し湿らせたバーミキュライトに埋めて冷暗所で春まで保存します。5℃以下では腐りやすいので、保管場所は地域により注意が必要です。ここまでで注意する点は、球根と茎の間(球根上部)にある膨らんだ部分を折ったり傷つけたりしないことです。この部分がクラウンと呼ばれる発芽点がある場所です。

 次は春に行う分球と植え付けです。時期の目安はサクラの咲くころで、分球は植え付けの直前に行います。分球の際にはウイルス感染防止のために手や用具を消毒し、よく切れるカッターナイフなどを使い、クラウン部分を各球根につけた状態で切り分けます。クラウンがないと発芽しません。植え付けは、日当たりがよく、風通しと水はけのよい場所を選びましょう。植え付ける深さは5~10㎝で、クラウン部分をやや上にして斜めに寝かして植え付けます。これでひとまず株分け完了です。 月刊誌Q&A 花