野菜に関するQ&A
キャベツがトウ立ちしました。どうしてですか。
キャベツがトウ立ちしました。どうしてですか。
キャベツは耐寒性があり、秋にタネをまき冬から春によく栽培されます。ただキャベツはある一定の大きさになってから、低温に長期間あうと花芽ができてトウ立ち(抽苔)する特性があり、夏まき・秋まき栽培ではトウ立ちの起こる危険性があります。低温感応する時の株の大きさは、品種の早晩性によって異なります。秋まきの極早生品種ではトウ立ちしにくいように品種改良されており、本葉が12~14枚の大株になれば感応します。しかし中生品種では7~8枚になればもう感応するようになります。低温感応する温度は平均気温13℃以下で、平均最低気温が10℃以下とされ、最も感応しやすいのは平均気温5~7℃です。
トウ立ちに必要な低温期間は一般に1カ月以上ですが、大株になるほど短い期間でもトウ立ちしやすくなります。早まきしすぎたり、あるいは施肥量が多すぎたり、暖冬で生育が進み大株になるとトウ立ちしやすくなります。特に越冬して春どりする栽培では起きやすいので、それを避けるには、品種の選択とその品種に合った播種と定植の時期を守ることが重要です。
秋まきで早春の3~4月どり栽培では、低温感応する時の葉数が多い晩抽性品種を選びます。秋まきで春の5~6月どり栽培では、低温感応する時の葉数が比較的多い品種を使います。また施肥量も基準を守ることが重要で、増収しようと多肥にすれば大苗になり、トウ立ちしやすいです。年内は生育を抑え、早春の追肥で生育を早急に進ませるのがポイントです。施肥量の目安は、元肥にチッソ-リン酸-カリ=8-8 -8の化成肥料を1㎡当たり約250g施用します。定植後2週間目と結球を開始するころに、株ごとに化成肥料を一握り施用し、軽く中耕します。