タキイネット通販TOP > Q&A > 野菜に関するQ&A > エンドウの整枝の仕方を教えてください。
野菜に関するQ&A

エンドウの整枝の仕方を教えてください。

エンドウの整枝の仕方を教えてください。

FacebookTwitterLine

エンドウは10~11月にタネをまき小株で冬を越します。3月ごろから気温の上昇と共に、急速に主枝が伸長を始め、同時に低節位から側枝(分枝)も伸長します。この時枝が十分に伸びるよう、根がよく広がり適度な養分のあることが必要です。各枝に日光が十分当たるようにし、生育を促進できれば増収となります。そこで低節位から伸びる第1次側枝は太い枝を残し、細い貧弱な枝は除去し、日当たりと換気を図ります。主枝には花がよくつくので長く伸ばします。整枝と同時に支柱を立ててネットを張り、それに主枝と側枝を誘引します。品種によりますが主枝は2~3mに伸びるので、2m程度の支柱を立てます。枝と枝に十分間をあけ均等に誘引し、垂れ下がった枝のないようにします。

 エンドウはタネまき後140~150日後の3月ごろから、盛んに開花と着莢を繰り返すようになります。生育適温は12~20℃で低温には耐性がありますが、耐暑性は弱いので枝が蒸れないようにします。そのため畝にはマルチの上に敷きわらをして、土壌水分を保つと共に地温の上昇を防ぎます。気温が適温より高くなれば、落花や莢の肥大が悪くなり、落莢したりします。そこで主枝や側枝を整枝してネットに誘引し、日当たりをよくして光合成を促進すると共に、換気を図り高温にならないよう管理します。茎は中空で折れやすく、特に気をつけます。日照不足では結実不良になるので、葉に日光が十分当たるようにします。主枝と第1次側枝にはよく花がつきますが、第2次側枝以降にはほとんどつかないので早めに除去します。サヤエンドウで開花後約2週間、実エンドウで約4週間後に収穫できます。気温が上昇する初夏には生育が衰え、株元から枯れてくるので、いかに生育と開花結実を図るかがポイントになります。 月刊誌Q&A 野菜