タキイネット通販TOP > Q&A > 野菜に関するQ&A > ネギのタネをまきましたが、うまく発芽しません。ポイントを教えてください。
野菜に関するQ&A

ネギのタネをまきましたが、うまく発芽しません。ポイントを教えてください。

ネギのタネをまきましたが、うまく発芽しません。ポイントを教えてください。

FacebookTwitterLine

ネギのタネは寿命が比較的短いグループなのですが、タネが古くはなかったでしょうか。あるいは昨年使って残ったタネを20℃以下の低温・乾燥条件で保存していたでしょうか。室温で種子袋のまま部屋に放置したり、冷蔵庫に入れたりしていると、発芽率は半減します。品質のよいタネを買って、残ったタネは密封できる容器に乾燥剤と共に入れ低温に置けば、タネの有効期限内であれば翌年も十分に使えます。

 新しいタネをまいたとしても、まず気温が重要になります。ネギの発芽適温は18~22℃で、それより低温でも高温でも発芽は悪くなります。タネの発芽には一般に、空気・水分・温度の3条件が必要です。温度が適していても、次に播種床の土の状態が重要です。畑に直まきしても播種箱でもタネをまけますが、土の構造が重要になります。有機物が十分に入ったやわらかい土であり、排水性も保水性もよければタネは約7~10日で揃って発芽します。タネまき後十分に水やりして、その後発芽するまで乾燥しないよう水やりに気をつけます。

 しかしネギは酸素を好むため、土が粘土質だったり、かたかったりすると、湛水や過湿になりやすく、発芽は著しく悪くなります。土が多少かたくても図のように、発芽した芽は曲がったフック状態で土を押しのけて伸びます。しかし、土があまりにかたいと発芽は悪く、生育も不揃いになります。さらに土が乾燥しても発芽は悪くなるため、タネまき後に敷きわらをして乾燥防止や、雨でたたかれて土壌がかたくなるのを防ぎます。発芽して土から芽が出てきたら、敷きわらは取り除きます。さらにネギは嫌光性があり、タネまき後の覆土が浅くて光が当たると、発芽が悪くなります。そのためにも、覆土した後に敷きわらをかける方がよいでしょう。 月刊誌Q&A 野菜