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アルストロメリアの花後の管理方法について教えてください。

アルストロメリアの花後の管理方法について教えてください。

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アルストロメリアの原種は、南米のブラジルやチリなどを中心に広く分布し、熱帯雨林の低地から山岳高地、砂漠のような乾燥地など多様な環境で生育しています。現在では、これらの原種をもとに育種が進み、さまざまな品種が作出されています。

 アルストロメリアには二つの生育パターンがあります。花が終わって暑くなると葉が黄変して休眠する一季咲きタイプと、真夏には一時的に花は休むものの夏季も生育し、継続して花を咲かせる四季咲きタイプです。どちらも基本的には乾燥に強いですが過湿には弱く、夏場の高温多湿な環境を最も嫌います。花後は、このような生育パターンや性質を踏まえた管理が必要です。

 一季咲きのものについては、生育期間中にはたっぷり水を与えてもかまいませんが、夏場の休眠中には根腐れを起こして枯れてしまうので、水や施肥は控えてください。四季咲きのものも、同様に夏場は水や肥料をなるべく控え「水やりは乾いたら」が基本となります。なお、いずれも花が終わればタネをつけて弱らないよう、花茎は抜き取ります。引っ張ると簡単に抜けます。

 基本的には水はけと日当たりを好む植物ですが、夏の暑さの厳しい地域では、鉢植えは明るい軒先などに移動させ、庭植えの場合も夏の西日の強光線を受けない水はけのよい所を選んで植栽しましょう。最近では、従来品種に比べ耐寒性や耐暑性に優れた、家庭でも非常に作りやすい四季咲き品種が改良されています。京都府立植物園でも四季咲き品種の‘インディアンサマー’や‘サマースノー’を植栽し、手間いらずで毎年花壇を彩ってくれています。 月刊誌Q&A 花