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花に関するQ&A

ビオラのタネがほとんど発芽しません。どうしてでしょうか。

ビオラのタネがほとんど発芽しません。どうしてでしょうか。

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ビオラは、ヨーロッパに分布する数種のスミレ類を掛け合わせて作られたパンジーから、小輪多花性種として品種改良されたものです。植物学的に両者に違いはなく、一般に花径が5㎝以上のものをパンジー、5㎝未満のものをビオラと区分されています。もともとの自生地とは異なる高温多湿な環境は嫌いますが、比較的育てやすく11月ごろから翌年5月末ごろまで長期間にわたり花壇を彩ってくれます。

 さて、ほとんど発芽しないということで、一番考えられるのは高温による発芽不良です。ビオラの発芽適温は、15~20℃で夜温25℃以上になると極端に発芽が悪くなります。温度のことを考えると、9月中旬から下旬にかけてタネをまくのもよいですが、この時期だと一部の品種を除いて年内の開花は望めなくなります。さらに10月以降で気温の低下した時期にまくと、生育は極端に遅くなり苗が充実する前に冬を迎え、春にしっかりとした花を咲かせることができません。一般的には気温が下がり始める8月下旬から9月の初旬にタネをまきます。また、タネはその年に入手した新しいものを使ってください。まき残しの古いタネは発芽率が極端に下がります。播種に際しては、病気の心配のない、清潔な用土を使いましょう。市販の「たねまき培土」や「育苗培土」が安心でおすすめです。

 播種後はタネが少し隠れる程度に覆土し、たっぷり水をやり、発芽するまでは軒下など直射日光が当たらない風通しがよく涼しい所に置きます。5~7日程度で発芽し始めるので、発芽が揃ったら間伸びしないよう十分日光に当て、併せて間引きましょう。もう一度、タネまきの時期・温度を振り返り、発芽不良の原因を考えてみてください。 月刊誌Q&A 花