花に関するQ&A
ラナンキュラスの球根を植え付ける時に注意する点を教えてください。
ラナンキュラスの球根を植え付ける時に注意する点を教えてください。
ラナンキュラスの原種は、中近東からヨーロッパ東南部にかけてのいわゆる地中海性気候の地域に生育しています。小さな塊根をつくるキンポウゲ科の球根植物で、園芸では秋植え球根として扱います。秋から春に生育し、花後の夏の高温期には地上部は枯れて休眠します。
ラナンキュラスの球根は、カラカラに乾燥したものが流通しています。この乾燥した球根をまだ気温の高い季節に植え付け、直後に水をかけたり雨に当てたりすると急激に吸水して膨張し、球根はほとんど腐ってしまいます。また、球根を水につけて急激に戻し植え付けても同様になります。そのため、わずかに湿らせたバーミキュライトなどに浅く伏せ込み1週間ほどかけて徐々に戻すか、鉢やプランターなどに植えたものは雨の当たらない場所に置き、2週間くらいは水をやらずに土に含まれた水分のみで徐々に吸水させていきます。庭植えの場合は、関西を例にとると十分に気温が下がり雨の日も少なくなる10月下旬~11月下旬の植え付けが適しています。
日当たりを好みますが耐寒性はやや弱く、鉢の置き場や植え付け場所は、凍結や霜の影響を受けないよう寒風を避けるなどの注意が必要です。京都府立植物園では、寒風を避けた樹林下の日だまりに植栽し、京都の寒い冬を乗り切り毎年愛らしい花を咲かせてくれています。