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野菜に関するQ&A

レタスが育苗中に徒長してしまいます。対策を教えてください。

レタスが育苗中に徒長してしまいます。対策を教えてください。

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レタスは冷涼期野菜で、暖地・中間地では秋まきして冬~翌春に収穫します。また暖地と中間地では8月にタネをまき、年内どりもできます。15~20℃の発芽適温では2~3日で発芽し、30℃以上と4℃以下ではほとんど発芽しません。そこで高温期では遮光して苗床の気温を低下させ、低温期には保温が必要です。生育適温は15~20℃で、耐暑性は弱く30℃以上では生育は阻害され、10℃以下では葉は増えなくなります。そこで発芽後も、育苗期には気温を冷涼な15~20℃に保つ必要があり、これより高温になれば葉は徒長しやすくなります。

 レタスは好光性種子で暗所では発芽は遅れるため、覆土はタネが見え隠れする程度に薄くします。セルトレイでも播種箱でも、タネまき後はたっぷり底から水が出るまで水をやります。特にフィルムコート種子では、発芽するまで土を乾かさないように気をつけます。高温期には種子に吸水をさせ、冷蔵庫で発芽させてから播種もできます。またレタスは過湿に弱いため、根傷みや徒長をしやすくなります。そこでタネまき後は発芽するまで水やりを控え、土が乾燥するまで水やりを待ちます。播種箱やトレイの下に余分な水がたまらないよう、必ずすき間をあけます。

 高温期には風通しをよくし、日光がよく当たる場所で育苗し、徒長防止に努めます。低温期には保温温度を上げすぎないように管理すると共に、換気を図り日光によく当てがっしりとした苗に育てます。発芽後は密植にならないように間引きし、セル苗では早めに植えるか、ポリポットに移植して健苗にします。育苗期にも肥え切れを起こさせないよう、定期的に追肥をします。 月刊誌Q&A 野菜